朝日と街

始発の電車を降りた。

朝6時。

駅にはまだ 誰もいない。

早朝誰もいない駅

早朝に立ち込める霧は
すっかり晴れていた。

ビルの隙間から
朝日が差し込む。

ビルの隙間から差し込む朝日

歩く人はまばらだ。

皆 足早に過ぎていく。

足早に歩く歩行者

まるで街が
止まっているかのようだ。

鮮やかな色の重機

街はまだ
眠っているのだろうか。

それとも

整然と並ぶレンタサイクル

静かに今日を

待っているのだろうか。

朝日に照らされる車止め
朝日に照らされる車止めと影

朝日が街を

包み込んでいく。

朝日に包まれる道路
朝日に照らされる木の芽
ビルの連絡通路から差し込む朝日

鮮やかに

彩っていく。

影と光が交差する歩道

ほんの束の間

光の差し込むショップウィンドウ

異なる街の姿を

朝日が反射する工事壁と歩道

映し出しながら。

交差する影を映す歩道
朝日に照らされるランプと旗
朝日が差し込む道

今日が 始まる。

歩道に並ぶ自転車

いつもの朝が

朝日の照らす横断歩道と歩行者

始まろうとしている。

歩行者のまばらな朝の商店街
商店街に止まるトラック
朝日に照らし出される店の看板

日が昇ってきた。

行き交う人々の数が
増えてくる。

朝の道路と信号を待つ車

見慣れた風景。

いつもの街の姿。

市電の止まる停留所
乗客を待ち連なる市電

街は

何事もなかったかのように
動き出していた。

それは

乗客を乗せて走る市電

朝見た景色が

幻であったかのようだった。

(撮影地:北海道札幌市)

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