もみじの葉の、その一瞬に。

自転車を走らせていたら、
「赤いなにか」が視界に飛び込み、

思わずブレーキを握った。

振り返るとそれは、
数本の、もみじの木だった。

赤く色づいた、もみじの木々

遊歩道沿いにある、
小さな広場。

その中央の花壇で、
大きく枝を広げている。

青空に向かって枝を伸ばす、もみじの木。

自転車を止め、
その木々を見上げる。

葉の色合いは、実に様々だ。

赤や黄色、

鮮やかな赤色のもみじの葉
黄色く色づいた葉

ほんのり残る緑。

緑から赤にだんだんと色づく葉っぱ

その景色はまるで、
燃えているかのような。

まるで燃え盛る炎のように、赤く色づいたもみじ

カラーパレットのような。

赤、黄、緑の葉が入り混じるモミジ

流れ動く雲が、
その表情を刻々と、変えていく。

太陽を背に、影を濃くする木々

その影の濃さ、

濃い影を落とす枝葉

光の鮮やかさは、

差し込む光に明るく照らされる、もみじの葉

わずか一瞬だ。

私はまるで奇跡のようなその瞬間に、
思わず息を呑む。

赤く色付いたもみじの木々を見上げる

目が離せない。

風が頬を撫でる。

葉は、サラサラと音を立てている。

西陽差す青空に伸びる、もみじの枝葉

(撮影地:北海道・札幌近郊)

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