春の海を歩く2022.05.082022.09.25海を見に行った。快晴。そして強風。吹き荒ぶ風に上着のチャックを上げる。海はこの先だ。砂に足を取られ目を向けると波模様の砂をサラサラと風がさらう。もうすぐ。海だ。傾いた陽に水面がきらきらと輝く。足元には貝殻と羽根の欠片。耳元で鳴る風の音に引き寄せる波が重なる。誰もいない砂浜に遠い夏の喧騒を思い出す。賑やかな声。陽の光に熱された香ばしい匂い。大きく息を吸い込んだ。夏にはまだ遠く潮と芽吹いた若葉の香りがした。(撮影地:北海道石狩市)