ぶらぶらと竹原駅に向かう。
どんな街なんだろう…。
そんな好奇心に背中を押され、
中通りに入ってゆく。
地元北国と異なる家の造りは、
目に新しく、面白い。
![小さな商店街の軒先。「ヒツジヤ」と洋服店の看板が見える。](https://asahi-kashiki.com/wp-content/uploads/2023/01/230130_clothes_shop-800x600.jpg)
住宅街の中には、
小さな商店街が点在している。
洋服屋さん、鮮魚店、本屋さん…。
![小さな商店街の日よけ屋根。軒下には各店舗の看板が掛けられている。趣は古く、現在は閉まっているようだ。](https://asahi-kashiki.com/wp-content/uploads/2023/01/230130_small_arcade-800x600.jpg)
そうだ。
こんな本屋さん、うちの近所にもあった。
買った本を包む、
あの紙袋の質感が最高に良いのだ。
ここにも、あるだろうか。
![古い書店の軒先。歩道上の屋根には「山陽書房」の看板が掛けられている。](https://asahi-kashiki.com/wp-content/uploads/2023/01/230130_bookshop-800x600.jpg)
駅前に近づくにつれ、
商店街は大きく、長くなる。
![駅前の大きな商店街の一角。歩道に沿って屋根がかけられている。手前には「凛とした男前創作処 藤川理容室」の文字が見える。](https://asahi-kashiki.com/wp-content/uploads/2023/01/230130_barber-800x600.jpg)
連なる店々。
垣間見える生活。
![店々の合間から除くトタンの壁。年季が入っている様子で、少し錆びついている。](https://asahi-kashiki.com/wp-content/uploads/2023/01/230130_between_stores.jpg)
![酒屋の前に置かれた、お酒の自動販売機。「広島の酒 華鳩」の文字と笠をかぶったタヌキのイラストがある。商品は置かれておらず、現在は買えない模様。](https://asahi-kashiki.com/wp-content/uploads/2023/01/230130_vending_mahine-800x600.jpg)
通りすがる人の背に、
「どこに行くのかな…」と思いを馳せる。
![商店街の道を歩く男性の後ろ姿。ベージュのコートを着て、旅行用カートを引いている。](https://asahi-kashiki.com/wp-content/uploads/2023/01/230130_walking_person.jpg)
「ここの主人、今ごろ何をしているんだろう…」
歩きつつ、想像は広がる。
![駅前商店街の外観。両脇に店々とアーケード屋根が連なり、正面には洋服店「Orion」の看板が見える。](https://asahi-kashiki.com/wp-content/uploads/2023/01/230130_arcade_overview-800x600.jpg)
駅に着くのが惜しい。
電車の時間を見つつも、足取りを少し遅める。
今度は勇気を出して、お店をのぞいてみようか。
どこがいいかな。
暖かくなったら、
また、きっと。
そう思った頃、
遠くから次発のアナウンスが届いた。
(撮影:広島県竹原市)