商店街を探しながら。

ぶらぶらと竹原駅に向かう。

どんな街なんだろう…。

そんな好奇心に背中を押され、
中通りに入ってゆく。

地元北国と異なる家の造りは、
目に新しく、面白い。

小さな商店街の軒先。「ヒツジヤ」と洋服店の看板が見える。

住宅街の中には、
小さな商店街が点在している。

洋服屋さん、鮮魚店、本屋さん…。

小さな商店街の日よけ屋根。軒下には各店舗の看板が掛けられている。趣は古く、現在は閉まっているようだ。

そうだ。
こんな本屋さん、うちの近所にもあった。

買った本を包む、
あの紙袋の質感が最高に良いのだ。

ここにも、あるだろうか。

古い書店の軒先。歩道上の屋根には「山陽書房」の看板が掛けられている。

駅前に近づくにつれ、
商店街は大きく、長くなる。

駅前の大きな商店街の一角。歩道に沿って屋根がかけられている。手前には「凛とした男前創作処 藤川理容室」の文字が見える。

連なる店々。

垣間見える生活。

店々の合間から除くトタンの壁。年季が入っている様子で、少し錆びついている。
酒屋の前に置かれた、お酒の自動販売機。「広島の酒 華鳩」の文字と笠をかぶったタヌキのイラストがある。商品は置かれておらず、現在は買えない模様。

通りすがる人の背に、
「どこに行くのかな…」と思いを馳せる。

商店街の道を歩く男性の後ろ姿。ベージュのコートを着て、旅行用カートを引いている。

「ここの主人、今ごろ何をしているんだろう…」

歩きつつ、想像は広がる。

駅前商店街の外観。両脇に店々とアーケード屋根が連なり、正面には洋服店「Orion」の看板が見える。

駅に着くのが惜しい。
電車の時間を見つつも、足取りを少し遅める。

今度は勇気を出して、お店をのぞいてみようか。
どこがいいかな。

暖かくなったら、
また、きっと。

そう思った頃、
遠くから次発のアナウンスが届いた。

(撮影:広島県竹原市)

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