海と、赤レンガの街並みと。

二泊三日で、函館を旅行した。

写真フォルダを見返したところ、
訪れるのは10年ぶりになるらしい。

久しぶりの小旅行に 心が躍るのを感じながら、
特急列車に乗り込んだ。

函館駅に停まる特急スーパー北斗

到着したのは、お昼も とうに過ぎた頃。

腹ごしらえをしながら、今日の行き先を考える。

海を見るには…と頭を巡らせ、
目的地は、金森赤レンガ倉庫に決まった。

十字街を走る函館市電

市電を降りると、
午後の日差しがジリジリと照りつける。

まるで真夏のようだ。

しかしその暑さは、
海を目の当たりにすると吹き飛んだ。

函館港の海と、港に泊まるボート

海も空も、
なんと爽やかな青。

大きく深呼吸をすると、
潮の香りが胸いっぱいに広がる。

港には、大小様々な船が並んでいる。

函館港の沿岸に停泊するボートや船

ちらほらと見える、観光客と思しき人々の姿。

笑い合う声が賑やかで楽しい。

函館港沿いに並ぶベンチと観光客の姿

ぶらぶらと歩くうち、
陽はだんだんと西に傾いてきた。

海の水面は西日を受け、
キラキラと輝き出す。

函館港沿岸の係船柱

見上げると

太陽から
一筋の光の道が。

函館の海・西日を反射する水面と船

わぁ…っ!

と声が漏れた。

こんなに美しいなんて。
そこだけが何か、別世界のようだ。

函館の海・水面に伸びる西日の光

だんだんと夕方が近づいてきた。

函館山も ほんのりと橙色だ。

函館山を望む街の風景

運河に差し込む夕日。
影が斜めに伸びていく。

函館・金森赤レンガ倉庫の運河・渡り廊下と船
函館・金森赤レンガ倉庫・運河の水面に映る赤レンガの壁
函館・金森赤レンガ倉庫・鉄製の柵と地面に伸びる影
函館・金森赤レンガ倉庫・夕日に染まる運河の石壁
函館・金森赤レンガ倉庫・運河に降り注ぐ夕日の光

赤レンガは夕日を浴び、
さらに色を深くする。

函館・はこだて明治館・夕陽を浴びる蔦の葉と赤レンガ
函館・はこだて明治館・夕日に染まる蔦の葉と蔓
函館・はこだて明治館・数字の書かれた赤煉瓦の壁と蔦の葉

そろそろだ。

函館・金森赤レンガ倉庫・薄暮の風景

日が、沈んでいく。

函館港・夕日に染まる空と海
函館・夕焼けに染まる空と函館港に停泊する観光船
函館・夕日に染まる海の水面

夜の金森倉庫は、
全く異なる雰囲気を纏っていた。

函館・金森赤レンガ倉庫・夜の風景

あらゆる雑多なものは、
夜の闇に覆い隠されている。

街灯が映し出すその景色は、
まるで見知らぬ街のようだ。

函館・金森赤レンガ倉庫・夜の路地
函館・金森赤レンガ倉庫・路地に洩れる喫茶店の明かり
函館・金森赤レンガ倉庫・壁の電飾と結ばれたロープ

たまにすれ違う観光客の姿を見て、
昼と同じ街であるのだと気付く。

函館・金森赤レンガ倉庫・倉庫越しに見た夜の通りの風景

西日に輝いていた水面は夜の闇に沈み、
静かに桟橋の明かりを映す。

函館港に停泊する観光船と、海に映る桟橋の明かり

街灯に照らし出される、建物の輪郭。

赤レンガ倉庫群が、
夜の底に佇んでいる。

夜の金森赤レンガ倉庫の全景

帰り道に吹く風は、

涼しく、気持ちがよかった。

函館・金森赤レンガ倉庫・続く赤レンガの壁と行き交う車

車は行き交うが、歩く人は少ない。

のんびりと、電停まで歩く。

函館・十字街周辺の街並み(夜景)
函館・十字街周辺・街灯に照らされる商店

市電を一人待っていると、
外食帰りと思しきグループが数組、後ろに並んだ。

一気に賑やかになる。

函館市電・十字街電停・夜の様子

私はその話し声に心地よく包まれながら、

今日見た景色を 思い返す。

函館市電・十字街電停・夜のホーム

(撮影地:北海道函館市・金森赤レンガ倉庫周辺)

※ 函館の旅2日目は「元町〜船見町」を歩きます。旅の様子は、是非こちらをご覧ください。

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